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日本数理生物学会年会においてシンポジウムを開催しました

佐竹班

日本数理生物学会年会においてシンポジウムを開催しました

日本数理生物学会年会においてシンポジウムを開催しました

北海道札幌市

2024年9月11日

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工藤 秀一

2024年度日本数理生物学会年会においてシンポジウム「数理で繋ぐ時空間のリズム現象」を開催しました
 
佐竹班 工藤 秀一/九州大学・一貫制博士課程2年
 

生物リズムと数理モデルに関するシンポジウム開催
 2024年9月11日から13日まで、北海道大学で開催された「2024年度日本数理生物学会年会」にて「数理で繋ぐ時空間のリズム現象」というシンポジウムを企画させていただきました。シンポジウムでは、公募班として領域に参加されている奈良先端大学院大学の久保田先生や名古屋大学の村中先生を含めた4名の先生方にご講演いただき、最後に私自身も現在研究中の季節リズムに関する研究を発表しました。
 
生物リズムのクロススケール性と数理モデルの応用可能性
 私は今回シンポジウムを企画するにあたり「生物リズムのクロススケール性」をテーマとすることにしました。概日時計のように、生物はリズムを利用することによって、変動する環境への同調や成長・繁殖の適切なタイミング制御を可能にしています。生物が生み出すリズムには、数秒から数分の短いものから、1ヶ月、1年、というように様々な時間スケールのものがあります。さらには発生に見られる体節時計のように時間リズムが空間パターンを生み出す現象も知られています。スケールの違う対象を結ぶという意味では、この領域が目指す植物気候フィードバックの理解にも通じるものがあるかもしれません。このような複雑なリズム現象を扱う上で数理モデルの応用は重要な鍵になると考え、数理生物学会の年会でこのシンポジウムを企画しました。シンポジウムでは動物植物問わず、理論・実証両方の面から議論すべく、動物の体節時計や植物の根毛伸長リズム、野外における概日時計の柔軟性、冬眠、そして樹木の季節応答まで、手法も対象も異なる5名で発表しました。たくさんの質問・コメントをいただくことができ、とても充実したシンポジウムとなりました。また、発表後には講演いただいた先生方に、私自身の研究についても助言いただくこともでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 
最後に
シンポジウムの企画は初めての経験であり、講演いただく先生方への連絡から当日の準備、発表までずっと緊張しっぱなしでしたが、実際にやってみるとどの発表もすごく面白く、また多くの方からお声がけいただき、やって良かったと思いました。今後の研究に活きるヒントもたくさん得ることができました。私がそうであったように、シンポジウムを企画することにハードルを感じる方もいらっしゃると思いますが、それ以上に得られるものは多いので、私と同じような学生の方にもぜひおすすめしたいです。




[シンポジウム概要]



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